
静岡市の瓦屋根と台風対策——ガイドライン工法・棟補強・点検のポイントを解説
2026/3/31 09:19
静岡市は台風常習地です。毎年夏から秋にかけて、台風が伊豆半島・東海地方を直撃・接近するルートをとることが多く、屋根への被害が出やすい環境です。2019年の台風15号では静岡県内でも多くの屋根に被害が出ました。台風が過ぎるたびに「うちの瓦は大丈夫だろうか」と不安になる方は多いと思います。
瓦屋根は正しく施工・メンテナンスされていれば、台風に対してもかなりの耐性を持ちます。問題になるのは、旧工法(土葺き)で棟の固定が弱い場合や、袖瓦(そでがわら)のビス固定が経年で緩んでいる場合です。台風後に「棟がずれた」「袖瓦が浮いている」という相談が増えるのも、こうした箇所の劣化が原因であることが多い。
長澤瓦商店は静岡市清水区を中心に創業から50年以上、瓦工事を専門としてきた屋根業者です。この記事では、静岡市の瓦屋根で台風に備えるために知っておきたいポイントをお伝えします。
静岡市の瓦屋根が台風に弱い理由とパターン——旧工法と留め方の問題

すべての瓦屋根が台風に弱いわけではありません。台風で被害が出やすいのは、主に2つのパターンに絞られます。
旧工法の棟——土台が弱い
昭和〜平成初期の瓦屋根では「土葺き(どぶき)工法」が主流でした。瓦の下に土を敷いて重しにする工法で、棟部分の固定も漆喰と土に頼っている場合があります。この工法の棟は、台風の強風・強雨で漆喰が劣化していると棟瓦がずれやすくなります。2001年以降に定められた「瓦屋根のガイドライン工法」では、棟をステンレスの芯棒で固定することが推奨されています。旧工法の棟をガイドライン工法に更新することが、台風対策として最も効果的です。過去にどれくらい風雨が強かったかは 気象庁の過去データ(静岡) が参考になります。
袖瓦(そでがわら)のビス固定が緩んでいる
屋根の端部(妻側)に位置する袖瓦は、横風を直接受けやすい部位です。長澤瓦商店では袖瓦をパッキンビスで固定する工法を採用しています。新築時または工事時にパッキンビス固定を行っていない場合、または古いビスが腐食している場合は、台風の強風で袖瓦が浮いたり飛んだりするリスクがあります。事前に対策!「袖瓦(そでがわら)」をパッキンビスで固定する理由とは?も参考にしてくださいね。
ガイドライン工法—棟補強の標準とは
「ガイドライン工法」とは、国土交通省が2001年に策定した瓦屋根の耐風性基準を満たす施工方法です。棟部分をステンレスの芯材(垂木)で固定し、漆喰に加えて機械的な固定を加えることで、強風でも棟が崩れにくくなります。ガイドライン工法のについては 全日本瓦工事業連盟の解説 も参考になります。
旧工法の棟から比べると耐風性が大きく向上しており、長澤瓦商店では修繕工事の際に旧工法の棟をガイドライン工法に更新することをお勧めしています。「2001年以前に建てた」「一度も棟工事をしていない」という住宅では、ガイドライン工法への更新を点検時に確認してください。
ガイドライン工法は既存の瓦屋根を活かしながら棟だけを補強できるため、葺き替えより費用を抑えて台風耐性を高める合理的な選択です。費用目安は棟の長さ・段数によって異なりますが、一般的な住宅(切妻屋根)の棟積み直し+ガイドライン工法で30〜60万円程度のケースが多いです。
台風前・台風後にチェックすべき箇所

台風への備えとして、以下の箇所を定期的に確認してください。
台風シーズン前の確認ポイント
棟周辺の漆喰が剥落していないか(白い粉やカスが落ちていないか)
棟瓦が波打っていないか(地上から双眼鏡で確認可能)
袖瓦の端が浮いていないか
軒先の瓦が欠けていないか
これらに気になる箇所があれば、台風シーズン前(6〜7月)に点検・補修を依頼しておくことで、台風後の緊急対応を避けられます。
台風後の確認ポイント
棟瓦がずれていないか・崩れていないか
屋根面に瓦のずれ・浮きがないか
雨どいが変形・詰まりを起こしていないか
天井に雨染みが出ていないか
台風後に上記のような変化があれば、早めに専門業者に点検を依頼してください。長澤瓦商店では有償点検(5,000円・税込)により、ドローンを使った屋根の詳細確認を行っています。「高いところへの目視が難しい」という方も、ドローン点検で正確な状態把握が可能です。
台風後の応急処置と正式修繕
台風後に瓦がずれた・棟が崩れたといった急ぎの状態でも、すぐに来て「今日中に直します」と言う訪問業者には注意が必要です。静岡市では台風直後に見知らぬ業者が訪問してくる事例が報告されており、長澤瓦商店もメディアを通じて注意喚起を行っています。訪問販売や点検商法の不安は 静岡市の消費生活センター の案内も参考になります。
応急処置として「ブルーシートで覆う」ことは有効ですが、テープや接着剤で瓦を応急固定する工事は、後から正規の修繕を難しくする場合があります。台風後は被害状況の写真を撮影しておき、信頼できる地元業者に連絡することをお勧めします。
火災保険の風災補償で台風被害が補償される場合があります。被害状況の記録と保険会社への申請については、業者が代行を申し出てくることがありますが、保険申請は自分(または信頼できる業者と一緒に)手続きするのが基本です。「保険金が使えるから無料」等の勧誘に関しては損保協会の注意喚起も確認しておきましょう。
まとめ
静岡市の瓦屋根における台風対策のポイントをお伝えしました。
台風被害が出やすいのは旧工法の棟(土葺き・漆喰固定のみ)と袖瓦のビス固定が緩んでいる箇所
ガイドライン工法による棟補強が最も効果的な台風対策。費用目安30〜60万円(棟積み直し含む)
台風シーズン前の点検で早期発見・補修が応急対応を防ぐ
台風後の訪問業者には注意。信頼できる地元業者への連絡が基本
長澤瓦商店は静岡市清水区を中心に50年以上の実績を持つ瓦工事専門業者です。台風シーズン前の点検(5,000円・税込)から棟補強工事まで対応しています。「台風前に屋根の状態を確認したい」という段階からお気軽にご相談ください。また、静岡市でおすすめな瓦屋根の種類を徹底解説!瓦の魅力と選び方!の記事も参考にしてください。
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屋根に関するお悩みやご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。長澤瓦商店は、これからも地域の皆さまとともに歩み、安心で快適な暮らしをサポートいたします。
長澤瓦商店は1971年創業。静岡でお客様のご要望に柔軟に対応できるように多様な工事をしています。高い技術で、屋根とお家を守ります。
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