昨年、静岡市に建てられた家が雑誌『新建築 住宅特集』にて紹介されました。この雑誌は、建築設計士のこだわり抜いた建物を毎月紹介しているものです。今回、雑誌の表紙にもなっている物件の屋根工事を担当させて頂きました。設計士の山田誠一さんの専門住宅ご自身で設計され、使われるお家なので内装、外装共にこだわりが見て取れます。山田誠一さんのホームページはこちら>使用瓦は、大栄窯業「銀古美」 淡路産の瓦です。この瓦の特徴は、焼成温度の違いによる自然なムラ。一枚一枚がわずかに異なるいぶし色の為、豊かな表情を見せる瓦です。国宝建築にも使用される瓦であり、古来のいぶし色をコンセプトに焼き上げられています。今回はその美しい瓦を使い、屋根を仕上げています。日中は引き締まった色、夕暮れ時には西日を受け美しい色合いを演出します。「銀古美」についてはこちら>通常の屋根ですと、ケラバには袖瓦という役物瓦を使用する所を設計士さんの要望に合わせ袖瓦に本平瓦を使用しています。また、軒先瓦も万十軒瓦は使用せずに平瓦を採用しました。屋根形状は切妻。役物瓦を使用していないためシンプルな仕上がりとなっており、棟瓦も熨斗を積まずに冠瓦を使用して棟の主張を控えめにしました。風のあおりを受けても耐えられるように施工を施しています。瓦は全てステンレスビスで止め、端部の瓦は特に風の影響を受けやすいためパッキン付きビスを使用して耐久性を高めました。屋根と外装との親和性も高く、統一感があります。屋根が建物に調和し、建物が空の色を受けて街に溶け込む。風景と馴染みながらも、山田誠一さんのこだわりが伝わる主張あるデザインです。弊社では、このような屋根材も取り扱っております。他所と違う屋根にしたい、特別な屋根で仕上げたい、と言うこだわりを持ったお客様のご要望にもお応え致しますので、ぜひご相談ください。