KAWARA-lab | 伝統の清水瓦を、壁材という新しいカタチで。

    2025/9/24 15:39

    はじめまして。私たち長澤瓦商店は、1971年に静岡県静岡市清水区で創業して以来、半世紀以上にわたって屋根瓦の施工に携わってまいりました。住宅はもちろん、神社仏閣の屋根工事などを通じて、皆様の暮らしを風雨から守り、安心をつくる仕事に誇りを持って取り組んでいます。

    この記事では、私たちが長年向き合ってきた「瓦」の新たな可能性についてご紹介します。

    壁材の常識が変わる?「瓦」という新しい選択肢

    お部屋の壁、どんな素材を選んでいますか? 「ありきたりな内装では物足りない」「もっと空間に個性を出したい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    そんなあなたに、私たち長澤瓦商店がご提案したいのが「瓦を、壁材として使う」という新しい選択肢です。

    「瓦は屋根に使うもの」というイメージが強いかもしれません。しかし私たちは【瓦を屋根材ではなく、素材として捉える】という基本姿勢で、その新たな可能性を追求しています。

    長澤瓦商店では、瓦の持つ価値を多角的に捉え直し、屋根材にとどまらない新たな活用方法を探索しています。その取り組みとして展開しているのが、瓦の新しい可能性に挑むプロジェクト「KAWARA-lab」です。内装・壁材としての活用だけではなく、プロダクトデザインやワークショップを通じて、瓦の可能性の拡張と失われた「清水瓦」の復刻を目指しています。

    空間の主役になる、瓦の存在感

    瓦の壁材がもたらす最大の魅力は、その圧倒的なデザイン性です。 自然素材ならではの重厚感があるため、リビングや店舗などのメインの壁に取り入れるだけで、空間全体の印象が引き締まり、ぱっと目を引くアクセントになります。

    土の配合や焼き方によって生まれる一枚一枚異なる自然な色合いと、照明によって生まれる美しい影が、空間に落ち着きと豊かさをもたらしてくれるでしょう。

    瓦×壁材のパターン

    ①縦と横のボーダーが織りなす和モダン

    特徴

    瓦を縦横に割り、高さの異なる4種類のピースを組み合わせてボーダー柄を表現するデザインです。凹凸のある質感と、一枚一枚異なる瓦の表情が重なり合うことで、空間に奥行きとリズム感が生まれます。

    活用事例

    リビングのアクセントウォールとして使用することで、シャープな印象の中にも、瓦ならではの土の温かみを感じさせるおしゃれな和モダン空間を演出します。

    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(和モダン)
    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(和モダン)

    ②のし瓦を平行に配置し、個性的な表情に

    特徴

    本来屋根の軒先や棟に使う「のし瓦」を、壁に平行に配置するデザインです。凹凸のある独特な形状が、壁面全体にリズミカルな表情を与え、アイコニックな存在感を放ちます。土の風合いが異なる瓦を組み合わせることで、さらに個性的な表現が可能です。

    活用事例

    靴の展示スペースやクリエイティブな空間の意匠性を高めるのに効果的です。

    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(のし瓦)
    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(のし瓦)

    ③伝統的な和の趣を演出する和型瓦

    特徴

    古くから日本の屋根を守ってきた「和型瓦」を壁面に取り入れるデザインです。一枚一枚の波打つような曲線が深い陰影とリズムを生み出し、中央に鬼瓦などの装飾を据えることで、より格式高い和の雰囲気を際立たせます。

    活用事例

    日本の伝統美を重んじる外国人向けの民泊や、和食店など、格式高い空間に最適です。

    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(和型瓦)
    長澤瓦商店|Kawara Lab|瓦×壁材(和型瓦)

    長澤瓦商店では、設計事務所様などからのご依頼もお請けしております。飲食店や宿泊施設など、非住宅の施設・店舗からの工事にもご対応可能です。

    ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    https://nagasawa-kawara.yane.pro/#contact

    見た目だけじゃない!暮らしを快適にする瓦の機能性

    瓦は、1400年の歴史の中で日本の家々を雨風から守ってきました。そのために培われてきた性能は、プロダクトとして姿を変え、室内の暮らしも豊かに守ってくれます。

    • ① 調湿効果:湿度をコントロールする「呼吸」する壁

      瓦の最大の特長の一つは、多孔質な素材構造による調湿機能です。室内の湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥しているときには放出する性質があります。この「呼吸する」働きにより、一年を通して結露やカビの発生を抑え、快適な室内環境を保つ助けとなります。

    • ② 耐久性・不燃性:安心を守る素材力

      瓦は粘土を高温で焼き固めているため、非常に長持ちし、色あせや腐食に強い素材です。メンテナンスの頻度が少なく済むのも大きな利点です。また、主原料が土であるため燃えにくい(不燃性)という性質も備えており、万が一の際にも安心です。

    • ③ 遮音性・安心の自然素材:心身を豊かにする空間

      素材自体の重さや密度による遮音性能もメリットの一つです。また、土から作られた自然素材であるという安心感や、自然な色合いと陰影がもたらす心理的な落ち着きも、室内空間で使う上での大きな価値となります。

    • ④ 消臭・吸着効果:素材の構造が持つ「吸着力」
      瓦は「炭」と同じような多孔質構造(たくさん穴が空いている構造)となっており、空気中のニオイや有害物質を吸着する力を持ち合わせています。ただし、炭と比べて穴の大きさが大きかったり、空気中に触れる表面積が小さいことから、活性炭のような消臭素材と比較すると吸着力は限定的です。それでも、自然素材として生活の中で発生する微細なニオイ成分を吸着し、空気環境を整える一助となる効果が期待できます。

    私たちのこだわり:幻の「清水瓦」を未来へ繋ぐ

    私たちがこの活動に取り組む背景には、地元・静岡への強い想いがあります。

    かつてこの静岡県清水地域は、良質な粘土が採れることから「清水瓦(しみずがわら)」の一大産地として栄えました。明治の頃から昭和40年代頃まで、巴川上流域には多くの窯元が軒を連ね、最盛期には100軒、窯数は270余を数えるほどでした。その品質は高く評価され、東京の池上本門寺や静岡御用邸などにも使用された記録が残っています。

    しかし、他産地での大量生産に押されていた折、1974年7月の「七夕豪雨」による巴川の氾濫で産業設備が甚大な被害を受けました。多くの窯元が廃業を余儀なくされ、清水瓦の伝統はゆっくりと幕を下ろしてしまったのです。

    私たちは、この失われた郷土の伝統を絶やしてはならない、という想いから、鬼瓦制作で受け継いできた技術を活かし、「清水の瓦」の復刻に取り組み始めました。途切れてしまった歴史を紡ぎ、次代へ魅力的な故郷の産業を伝えること。それが私たちの使命です。

    長澤瓦商店では、清水瓦復興のためのクラウドファンディングも実施しており、おかげさまで目標額を達成いたしました。

    瓦の壁材で、あなただけの特別な空間を

    壁材としての瓦は、デザイン性と機能性を両立させ、日々の暮らしを豊かにする実用的な特徴を持っています。

    静岡市清水区能島にある店舗兼工房では、実際に瓦の質感や色合いをご覧いただけます。ご自宅や店舗の内装に、瓦を取り入れてみませんか?

    お客様のお部屋に彩りを添えるお手伝いをいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

    長澤瓦商店の店舗・工房について

    長澤瓦商店では、設計事務所様などからのご依頼もお請けしております。飲食店や宿泊施設など、非住宅の施設・店舗からの工事にもご対応可能です。

    ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    https://nagasawa-kawara.yane.pro/#contact

    お気軽にお問い合わせください!

    054-345-6369

    営業時間:平日9時から16時

    屋根に関するお悩みやご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。長澤瓦商店は、これからも地域の皆さまとともに歩み、安心で快適な暮らしをサポートいたします。

    長澤瓦商店は1971年創業。静岡でお客様のご要望に柔軟に対応できるように多様な工事をしています。高い技術で、屋根とお家を守ります。

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    対応エリア

    静岡県

    静岡市・富士市・富士宮市

    上記エリアを中心に静岡県全域に対応しています。
    熱海市・伊豆市・伊豆の国市・伊東市・磐田市・御前崎市・小山町・掛川市・河津町・川根本町・函南町・菊川市・湖西市・御殿場市・島田市・清水町・下田市・裾野市・長泉町・西伊豆町・沼津市・浜松市・東伊豆町・袋井市・藤枝市・牧之原市・松崎町・三島市・南伊豆町・森町・焼津市・吉田町・山梨県南巨摩郡

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